選挙の報道合戦が始まり、今まで気になっていたことを

否応なしに見る機会が増えた。


「無数の携帯電話のカメラが著名人に差し出されているときの違和感は何だろう」


ちょっと引っかかっていたけれど、追求しないでいた。

けれど数日来のテレビで、朝夕何度となく出会った場面だったので

図らずも考えるようになり、当落放送の頃になって答えにポン!と行き当たった。


普通のカメラで撮る時は、被写体に夢中になる。

その人がどう動くのか、一挙手一投足を必死で追う。

でも携帯電話のカメラで撮る時は、被写体をフレームに収めることに夢中になる。

できるだけ大きく鮮明に写るように、携帯の画面を必死で見つめる。


良い写真を残したい、良い記念を残したいという意味では変わらない。

違うのは、視線。

この二つは、視線の先が同じようで同じでない。

それが、ひとつの空間の中で違う世界にいるような雰囲気を出しているのだ。


そういう人たちがものすごい近距離でうごめいているのでアレ?と思う。

そんなことを考えました。






は~~、スッキリしたぁ☆☆